通訳者の仕事の中の通訳ガイドについて紹介します。
通訳ガイドは正式には「通訳案内業者」といい、日本を訪れる外国人の方々に観光地、名所、旧跡などを案内し、日本の伝統文化や、芸能、地理、歴史、産業などを紹介するのが主な仕事です。
仕事に就くには運輸大臣が実施する「通訳案内業(通訳ガイド)試験」に合格することが必要になります。
現在、通訳ガイドの仕事は観光ガイドにとどまりることはなく、企業が工場の視察などを目的に外国人を招待するツアーなどもあります。
このような場合、観光ツアーが企業視察の合間に組み込まれていることが多く、ツアーでガイドをすると同時に、企業や工場で通訳も任される場合が多くあります。
通訳案内業試験は語学関連では唯一の国家試験です。
受験には年齢、性別、学歴、国籍などの制限はなく、だれでも受験することができます。
対象になる言語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、朝鮮語の9つの言語で、試験は年に1回、3次の試験があります。
例年1次試験は7月に全国8ヶ所で、また2次試験は9月、3次試験は10月に全国3ヶ所で実施されています。
なお、3次試験の不合格者は翌年に限ってのみ、1次、2次試験が免除されます。
最終合格率はどの言語も低く、かなりの難関といえます。
免許を取った後の働き方としては、●旅行代理店の専属のガイドになる。
●旅行代理店と期間を決めた契約を交わして働く。
●フリーランスとして働く。
などの形態が考えられます。
この中で最も一般的なものがフリーで働くものです。
通訳ガイドの仕事は基本的にサービス業です。
人を喜ばせることが好きで、ユーモアのセンスもあり、明るい性格の人に向いています。
観光バスの中の温度や、道路の込み具合などの周りの状況に絶えず気を配ると同時に、何か起こった際には臨機応変に対応できる冷静さと、柔軟性が求められます。