通訳者の仕事の中の会議通訳について紹介します。
会議通訳とは、複数の言語を使用して行われる国際会議などで、出席者同士が意思疎通を図れるように通訳をする仕事です。
活躍の場は、サミットのような政府間レベルで行われる大規模な交渉から、民間のシンポジウム、セミナー、企業内ミーティングなど様々です。
テーマも政治、経済、金融、コンピュータ、情報通信、社会問題、医学、芸術など多岐にわたっていて、しかも各分野の専門家が集い、最先端の情報がやり取りされる場合が多く、会議通訳者に求められる知的水準は極めて高いものになります。
単に外国語か話せるだけでは太刀打ちできない仕事です。
会議通訳の方法には「同時通訳」と「逐次通訳」の2種類があります。
同時通訳はスピーカーの発言を聞きながら同時進行していくもので、多人数が参加し、長時間かつ長期間にわたる会議ではほとんどがこの方式です。
スピーカーは通常のペースで話しをするため、両言語に対する即時的な理解力と表現力に加えて、瞬発力、集中力も要求される。
特に日本語と英語のように、文法構造がまったく違う言語間の同時通訳をこなせるようになるには、特殊な訓練が必要になってきます。
また、逐次通訳は、スピーカーがある程度の長さを発言した後で、その部分をまとめて通訳していく方法です。
発言者と通訳者が交互に話す方法で、少人数の社内会議、記者会見、セミナーなどに多く見られます。
まとまった量の発言内容を正確に通訳しなければなりません。
会議通訳者になるには同時通訳を含む高度な通訳技術と言葉の運用能力、そして経験が必要になります。
留学経験があるとか、TOEICやTOEFLのハイスコアを持っているからといってすぐに会議通訳者になれるわけではありません。
やはり通訳者養成学校などの専門機関でスキルと語学力を磨くのが一般的です。
会議通訳で忘れてはならないのが専門知識の重要性です。
専門用語をよどみなく通訳するには、事前の入念な資料の読み込みや周辺事情の下調べが欠かせません。
常日頃から日本語、外国語の各種メディアに目を通して、最新の用語や情報をチェックしたり、気になる言葉はメモしておくなどの地道な努力も必要になります。